第一週『春、出会い(3)』

■重要アイテム”交換日記”の登場。そこに最初に綴られたニコの言葉の重さにケイが気付いたのはどの時点なのか。二日酔いの頭で考えたことなのか、雨の中ひとり校舎の入口に立っているニコの姿を見たときなのか、それは明確に語られない。ただ判ることは、ケイの中に”人は人生をあきらめちゃいけない/私だって変わりたい”という小さな決意が生まれたということ。「うちのニコよろしくねー!」という言葉は、ニコを自分の一部として生活していく踏ん切りの表れ。どんなに殺伐としているようでも、人と人との小さな繋がりは色々なところに隠れている。ダルデンヌ兄弟にも見せたいよ。