第一週『春、出会い(2)』

■ダイニングでニコと向かいあって淡々と自己紹介?するケイのしゃべりは、下手な女優であれば一人芝居がかった仰々しいものになりやすいところを、木村佳乃の抑揚のつけ方と録音技術で絶妙な味付けに。
■だらしないケイを「ケイは悪くないよ。その変わり魅力もないよ。なんとなくつきあってなんとなく結婚したいのなら、どっかのオヤジと結婚しろよ!」と一括する昇太郎。言われる本人はたまったものではないが、「いいかげんが嫌いで、愛情を持ってケイを叱咤する男気キャラ」という性格づけはひとつ見えた。だがこの直後、「あんたのせいよ!」とニコにあたるケイ。そこにかぶるケイ本人の、「その時わたしは、この子の心の傷まで考えている余裕はなかった」というナレーション。そしてこれから起こる小さなミラクルのことも、まだ誰も気付いていないのだった…