Live album『レクイエム』(テレグラフ)
- 乾いた夜
- Friend
- 破壊
- Identical Nightmare
- 戦場
- Feature Sex
- パンビレラ
- 異国の幻想
- レクイエム
ファースト・アルバム『レクイエム』(テレグラフ)をリリース。豪華プックレット付きで、限定2000枚のリリース。アッという間に売り切れとなり、異常なプレミアが忖いた。
『REQUIEM』は、AUTO-MODの最初のアルバムとして1983年9月にテレグラフ・レコードからリリースされた。『滅びゆく時代へのレクイエム』という副題が付けられたこのアルバムは、同年5月の新宿ロフトでのライヴをレコーディングしたものであったが、トラック・ダウンの際に若干のエフェクト処理が加えられ、通常のライヴ・アルバムとはいささか趣を異にする仕上がりとなっていた。確固たる理由があって、ストレートなライヴ・アルバムを拒否したわけではなかったと思うが、いわゆるロック・バンド的なストレートなライヴというものをどこかで否定したいというAUTO-MODの意志が働いていたことも事実であろう。レコードに入っていた9曲以外に、その当時のレパートリーをほぼ全部網羅した歌詞を載せたブックレットをを付けたり、丸尾束広氏による書きおろしの絵をアルバム・ジャケットに使用したりしたのも、そういった意思の表れと言える。
オリジナル『REQUIEM』は、バンド・サイドの意向により初回完全限定盤という形でリリースされたため、発売後間もなくソールド・アウトとなり、かなりのプレミアか付いた。その後、88年にヴェクセルバルクからCDとして再発されたが、これも限定発売のため既に入手不可である。
(宮部知彦、'91年再発CDブックレットより転載)
BOØWYファンなら誰もが一度は手にする(そしてまた手放す*1)アルバム。ちょうどBOØWYは『INSTANT LOVE』を発売した時期にあたるが、2や9に象徴される、前のめりな8ビートにジャラジャラした空間系ギターが巻きつくような音はその後のBOØWYすなわち”日本のビート・ロック”の原型に間違いない。
でもワタクシにとってのAUTO-MODは、「時の葬列」の中でこの後発表されるスタジオアルバム3部作なんだな。(2008.08.26)
*1:ジュネのボーカルに拒絶反応を示したBOØWYYファンは多い。(自分も含めて)