夕凪の街 桜の国(NHK-FM)

【放送日】2006年8月5日(土曜日)22:00-22:50
脚色:原田裕
演出:真銅健嗣
出演:夏八木勲 鈴木佳由 斉藤とも子 阿南健治 小林トシ江 矢沢心 大和田悠太 茶花健太 三村ゆうな 伊藤ゆきえ 大林佳奈子 木崎優一

あらすじ:広島で被爆したある一家の60年、三世代に及ぶ物語。平成16年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作で、「マンガ史の宝石」とまでいわれる傑作のドラマ化。原爆がいかに人々に多くの悲しみと苦悩を長い年月をかけて与え続けてきたか、そして今も決して消えることがないことを、静かにジワッと伝えていく。
NHK オーディオドラマ 紹介ホームページより)

■以前には岸田今日子による朗読劇があったとか。50分間で「桜の国」までやるのか?期待よりも不安が…。

■録音したものをその翌日、さわさん版の『夕凪の街』を拝見した後に聞いてみた。…『夕凪の街』と『桜の国』をつなぐブリッジとして、夏八木勲(旭)のナレーションを利用するのはいいアイデアだと思った。あとは、このドラマを聴いて本作に初めて触れた人が原作を手にとったりヒロシマナガサキの現実に足を踏み入れるきっかけになればいいか、とか、原作を読んだけれどよく判らなかったという人のための具体的な音声解説の役割になればいいか、とか。それ以上の意義や感動をこのドラマに見出すことはできない。原作を知らずにこのドラマを聴いて内容に感銘を受けた方の意見を聞きたい。NHK番組ホームページの掲示版をチェックしてみよう…

■冷静に考えれば、「語らないことによって伝わる無念さ」とか「何度も反芻することにより確かめられる真摯さ」とか、ラジオドラマに全く向かない素材であるのだけど。誰か気づかなかったのか。
■映画版もなんだか不安になってきたよ…。