『キル・ビル Vol.1』

【解説】(allcinema ONLINEより)
パルプ・フィクション」のクエンティン・タランティーノ監督が同作のヒロイン、ユマ・サーマンを主演に迎えて贈る一大アクション・エンタテインメント。結婚式の日にかつてのボスに襲撃され、すべてを失った最強の女暗殺者の果てしない復讐の旅を、壮絶なバイオレンス描写とタランティーノ監督が愛して止まないB級アクション映画へのオマージュを込めて描く。最終的に2部に分けて公開されることが決定し、本作はその第1作目。
ひとりの女が長い昏睡状態から奇跡的に目覚める。女の名は“ザ・ブライド”。かつて、世界中を震撼させた暗殺集団の中にあって最強と謳われたエージェント。5年前、彼女は自分の結婚式の真っ只中に、かつてのボス“ビル”の襲撃に遭い、愛する夫とお腹の子どもを殺された上、自らも撃たれて死の淵をさまよった。いま、目覚めた彼女の頭の中はビルに対する激しい怒りに満たされていた。ビルに復讐することだけが彼女の使命であり運命となった。復讐の鬼と化したザ・ブライドは、自分の幸せを奪った者すべてを血祭りに上げるため、たったひとりで闘いの旅へと向かうのだった…。

■インタビューで「これはオレの精神宇宙なの!」とQTが語っているように、商業映画ではない超・プライベートムービー。それはそれで楽しかったけが、”グロ”と”ナンセンス”があって”エロ”がないのがちょっと淋しかった。
■ダリル”山蛇”ハンナが看護婦に扮し殺人工作をするシーンは”分割スクリーン”+”B.ハーマンの音楽”で初期のデ・パルマ映画のよう。あと、千葉・大葉のご両人の会話で使われた『コータローまかりとおる!』ネタ、これはQTの仕込みではなくお二人のアドリブでしょう。