『ターン』

【解説】(allcinema ONLINEより)
前作「愛を乞うひと」でモントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞や日本アカデミー賞最優秀作品賞などの各賞を総なめにした平山秀幸監督の、昨日の同じ時間にターンしてしまう不思議な現象に翻弄される女性と唯一彼女と連絡が取れる男性の姿を描く、北村薫原作の<時と人三部作>の第二作目の映像化。
27歳の銅版画家、真希はある日版画教室へ車で向かう途中、センターラインを超えてきたトラックとの交通事故に遭遇する。しかし次の瞬間、真希は何故か自宅の居間にいた。手元には昨日図書館に返したばかりの植物図鑑や投函したはずの葉書があり、不思議に思いながらも自転車に乗って図書館に向かおうとする真希。しかし外に出ると大通りには車が一台も走っておらず、そして図書館にも誰ひとりとして人がいないのだった。そして翌日、誰もいない世界で戸惑う中、午後2時15分になるとまた真希は自宅の居間にいた。図書館に返したはずの植物図鑑と投函したはずの葉書と共に……。

■平山演出、手堅い。