『ゴーストワールド』

【解説】(allcinema ONLINEより)
全米の若者の間でカリスマ的人気を誇るダニエル・クロウズの新感覚コミックを映画化したおしゃれでキッチュでとびきり切ない低体温系青春ムービー。「アメリカン・ビューティー」のソーラ・バーチが自分のセンスが一番と信じ、周囲のノリにはついていけないけどやりたいことが見つけられず不安を感じ始めた思春期の女の子をクールに切なく好演。イーニド(T・バーチ)とレベッカ(S・ヨハンソン)は高校を卒業した今も進路も決めないまま好きなことだけしてフラフラする毎日。ある日、二人は新聞の出会い系の広告に載っていた中年男をダイナーに呼び出し、待ちぼうけを食っている惨めな姿を見て暇を潰す。しかし、イーニドのほうはその中年男シーモアのことがなぜか気になる。やがて、シーモアの趣味である古いブルースのレコードをきっかけに二人の奇妙な交流が始まるのだが……。若い女の子に年甲斐もなく恋してしまうダメ中年男をインディー界のカリスマ、スティーヴ・ブシェミが演じ、音楽オタクの悲哀を見せ泣かせる。