『報復』

■冒頭、主役の竹内力の単なるアップカットに、場内からは笑いが。…私は最近になって多少は竹内氏の役者としての凄さ、実績、っていうのを判ってきたつもりではあるけれど、今日の客層にとっては氏の存在は半ばギャグにしか見えないんだろうな。
■兄さんの役柄は、竹内氏の命を狙う、狡猾で少しサイコパス入った悪党。途中から出てきて罠を貼るのだが、あえなく撃ち殺される。憎憎しい役なんだけど、生の兄さん+「おかえり」の兄さんを見てしまった後は、「そんな顔しても本当はいい人なんだよねー」と思ってしまう。
■映画そのものは、殺人ゲームに否応なしに参加した者たちの心理戦が中心に描かれていたのですが、なかなか面白かったです。ロビーに出ると、監督の鈴木氏と竹内氏からのお祝い電報が到着していた。竹内氏、やっぱいい人だ。