『心の指紋』

【解説】(allcinema ONLINEより) 
末期ガンを宣告された、強盗殺人犯の少年ブルー。彼は診察にあたった医師マイケルを人質に取って脱走し、インディアンに伝わる伝説の聖なる山へ向けて出発した。最初はいやいや同行していたマイケルも、彼の兄がブルーと同じ歳で、彼が頼まれて生命維持装置を外してやったことを思い出し、いつしかブルーと心を通わせてゆく。二人はやがて薬を盗んだことから、共犯者として手配されることになり……。低迷の続いていたM・チミノが、立場の違う二人が友情を深めながら進めていく旅を描いたロード・ムービー。

マイケル・チミノは初体験であり特に先入観もなく観る。型どおりのストーリーラインでお涙頂戴になりかねない所を随所のユーモアがうまくフォローしてくれて好感のもてる作品に。この手の映画ではラストで主人公(ブルー)の”その後”が語られがちだが、この映画ではそれも無く、押し付けがましくないところがgood。