single『遠い声/第3の敵』(テレグラフ)

  1. 遠い声
  2. 第3の敵

打ち込みの無機質なリズム*1の上で躍動するミツグのベースが聴きどころ。戦争の狂気/ファシズムへの告発・警告、という従来からのテーマを歌いつつも、直接的ではなく幻想的なジュネの叙実詩には聞き入ってしまう。

白い砂浜に横たわる時を失った一人の少女
呪われた悪魔たちに明日を奪われて 心閉じた白い貝殻さ
男たちは運ばれた炎の海を越え 亡者たちが築きあげる神の帝国へと
少女たちは連れ去られた血まみれの戦場へと 背徳の獣たちが群がる血の奥底へと

今 少女はよみがえる 深い海の底から
民族の歴史を ×××*2の自由を 新しい子供たちに戦う心を
吹き荒ぶ風の音を聴け 泣き続ける少女たちの叫びにも似て Oh Oh

時の流れを越えて少女は生きる 名前も言葉も奪われたままで
罪人たちは反映の都扉閉ざして 葬り去る暗黒の日々 弔いの鐘打ち鳴らし

今 少女はよみがえる 深い海の底から
民族の歴史を ×××の自由を 新しい子供たちに戦う心を
忘却の扉いま解き放し 罪と罰に目覚める心の叫びを Oh yeah
(遠い声)

(2007.08.11)

*1:「遠い声」の音は、当時のNHKの理系の番組(「ウルトラアイ」とか)を連想してしまう。

*2:聞き取り不能