第20話「純血種」BLOODLINE

犬舎で働くキンブルはケガをした犬の安楽死を命じられる。犬を殺すことができずに自室でひそかに治療を始めたキンブルは、やがて、犬のもつ重大な疾患に気づく……。(NHKホームページ放送案内より)

■近親者間の愛憎劇に巻き込まれるキンブル⇒キンブルの活動が(結果的に)トラブル解決⇒和解、というパターンの一本。でも1時間弱のドラマの中では親子の確執のエピソードが描かれず、ラストの和解が唐突だ。和解シーンの後の、キンブルが助けた犬が逆にキンブルを危機に陥らせてしまう状況や、その犬に対して「置いてもしかたないが可愛いんでね」と語る父親の台詞がいい味を出しているだけにそこまでの深堀不足が惜しい。