ある子供

【解説】(allcinema ONLINEより)
ロゼッタ」「息子のまなざし」などで知られるベルギーの実力派、ダルデンヌ兄弟が、カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作。若年層の失業率が20%に達し確かな未来を見出せない若者が急増しているというベルギーの社会情勢を背景に、大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめつつ、抑制の中に鋭さを秘めた妥協のない演出で描き出す。主演は「イゴールの約束」のジェレミー・レニエ。
20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。やることなすこと行き当たりばったりで、思考回路もまるで子供のまま。そんなブリュノは、18歳の恋人ソニアが自分の子供を産んだとういのに父親としての自覚どころか関心さえ示そうとしないのだった。そしてある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。

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