『OUTLAW』

alter-m-nn1984-06-00

Drum:KYOYA
VOCAL.JUN
GUITAR.YOU
BASS:KLAN

face-1
01.STINKY VICE
02.URBAN"BAT"SURVIVIOR
face-2
01.OUTLAW

レコードの売れが早くで有名なウィラードではあるが、これは初回プレス3000枚を予約の時点で完売するという凄まじさだった。人気先行だけではない。内容的にもここでウィラードというバンドのオリジナリティが両立され、明確に提示されたといえる。声質がキレイすぎるという批判に対して開きなおり、ポップでメロディアスなバンドのカラーをフルに生かした、ディヴ・ヴァニヤンやカーク・ブランドンばりのヴォーカルをJUNがきかせるようになる。「URBAN"BAT"SURVIVIOR」そして人気を不動のものにした「STINKY VICE」収録。「OUTLAW」とともに、まさにハマったとしかいいようのない曲である。(石川由美、『DOLL』1989年6月号)

ゴリゴリの『STINKY VICE*1』、スピード感あふれる『URBAN"BAT"SURVIVIOR』、そしてメロディアスでドラマティックな『OUTLAW』、と彼ら(JUN)の才能が頭角を表した代表作。中でも『OUTLAW』はギター/ベース/ドラムの基本編成、オーソドックスな8ビートで6分(!)の長丁場を最後まで聴かせる。Aメロ→Bメロ→Cメロの曲展開がしっかりしていることと、3番(!)まである歌詞*2がエンディングまでひとつの物語を産んでいるのが素晴らしい。『3YEARS』や『STINKY VICE』のようにセルフカバーされなくともオリジナルのまま孤高の輝きを放つ名曲です。ブートコンピ盤『INDIES』にて初聴。(2007.08.19)

*1:約20年間、出だしの歌詞は「臭うぜおまえ 腐ったの臭い」だと思って何の違和感も持っていなかった(苦笑)

*2:同じフレーズの言葉を曲の中でリフレインさせることもなく、また英単語フレーズにも極力頼っていない。