『PUNX SING A GLORIA』

alter-m-nn1983-12-00

Drum:KYOYA
VOCAL.JUN
GUITAR.KLAN
BASS:KIX

CIDE-1
01.SOLDIER SONG
02.COS I LIVE
03.SUICIDE ROMANCE
CIDE-2
01.PUNX SING A GLORIA
02.VOIC'ES

パンクスたちのテーマ曲ともなってしまったタイトル曲他4曲が収められており、ウィラードの中でもハードでアグレッシブな部分とポップな部分の二面性が強く出ている。「死ねばすむと思っているのか」とダイレクトにシャウト(というよりクライか?)する「SUICIDE ROMANCE」には、JUNは否定しているが、カジノの自殺という不幸な事件に対する複雑な感情が込められているように感じる。もともとウィラードは「死」とか「夜」といったものをイメージとして打ち出していた(JUNの死人を意識したメイクなど)が、この曲はイメージというより、あまりに生な感情が出すぎていたため、そう感じたのかもしれない。(石川由美、『DOLL』1989年6月号)

デビュー作『L.C.D.D』の荒っぽさを残しつつもドラマチックな曲展開と朗々と歌い上げるボーカルは既に今の彼らに通じるものがある。『VOIC'ES』『SUICIDE ROMANCE』は彼らがプロデュースしたベスト盤『G.W.T.W』にも収録されていないので未聴だけど、上の石川氏の記述のように、当時のJUNの生々しすぎた心情が再収録を拒ませたのかもしれない。それら2曲以外は ベスト盤『G.W.T.W』にて初聴。(2008.08.18)