第19話「片腕の男」SEARCH IN A WINDY CITY

シカゴにやって来たキンブルは、かつて自分の無実を信じてくれた新聞記者に接触する。真犯人を捜したいというキンブルの願いに、新聞記者は協力を約束するが……。(NHKホームページ放送案内より)

■物語の鍵を握る”片腕の男”が遂に登場!かくしてキンブルとジェラード、そして片腕の男の三つ巴の追跡・逃亡劇が幕を開ける─!と書けばカッコいいのだけど、今回のゲストキャラの新聞記者:マイクの言動に感情移入できないのでドラマとして減点。特ダネ欲しさで意見が相違する妻・ポーラの言動を制するために、断酒中の彼女に酒を勧めるとは人としてやってはいけない行為だ。そんな男だから、自分が逃亡幇助で逮捕されることを承知で土壇場でキンブルを救うシーン見せられても(かつエピローグで「キンブル、希望を捨てるな」というセリフを吐かれても)、説得力なし。対照的に引き立ったのが、ジェラード含む刑事たちが包囲したマンションからキンブルが脱出するシークエンスの演出。片腕の男とようやくめぐり合えて発奮したのか、キンブルがこれまでにない積極的なやり方で包囲網を突破。