『砂と霧の家』

【解説】(allcinema ONLINEより)
アンドレ・デビュース三世の同名小説を実力派俳優の豪華共演で映画化したヒューマン・ドラマ。ある一軒の家をめぐって対立する孤独な女性と移民家族が織りなす人間模様と彼らを待ち受ける悲しい運命を痛切に描く。主演は「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー、「ガンジー」のベン・キングズレー。共演のショーレ・アグダシュルーは本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされたほか、様々な映画賞で助演女優賞を獲得、高い評価を受けた。
美しい夕陽が臨める海辺の一軒家。亡き父が遺したこの家に独りで住む女性キャシー。彼女は結婚生活が破綻して夫に去られ、仕事もせず悲しみに暮れていた。そして、そんなキャシーに追い打ちをかけるように、わずか数万の税金未納が原因で家を差し押さえられてしまう。それは間もなく行政の手違いと判明するものの、家は既に他人の所有となっていた。新しい家主となったのはベラーニ元大佐の一家。彼らは政変でイランを追われ、アメリカに亡命してきた。祖国では上流階級だったベラーニもここでは肉体労働者として働かざるを得なかった。ベラーニは愛する妻ナディと息子のため、この家で人生をやり直そうと固く決意、残りわずかな財産をはたいてここを手に入れたのだった…。


■安易な解釈だけれど、「正義の警官」を気取るアメリカ人が「中東」を苛める話。ベン・キングスレーが”ボロは着てても心の錦”を地で行くシーンがリアルすぎて泣ける。

砂と霧の家 特別版 [DVD]

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