『降霊』

【解説】(allcinema ONLINEより)
仲むつまじく静かな生活を送る、効果音技師の克彦(役所)と純子(風吹)。しかし一見平凡そうに見える純子は実は霊を感じる力を持つ霊能者であり、純子の力に興味を持つ大学院生、早坂(草なぎ)の紹介で降霊術を時々行ったりしていた。そんなある日、逃走中に事故を起こして犯人が意識不明になるという少女誘拐事件が起こる。警察は早坂を通して行方不明のままの少女の居場所を探ろうと彼女に協力を求めてくる。しかしその力を発揮できないまま、疑念の目で見送られて帰宅する純子。すると彼女は克彦がナマ音を録音するために郊外へ出かけていった時、機材を入れた大きなジェラルミン・ケースの中に行方不明の少女がいる事を感じ取るのだった。そして自分の能力に漠然とした考えを抱いていた純子はある計画を思い付くのだったが……。「CURE」の黒沢清が独特の“恐怖”映像で描いたTVドラマで、マーク・マクシェーン原作の64年作品「雨の午後の降霊祭」のリメイク。放映後に幾つかの映画祭に出展され、国内でも単館上映された。