FM107「私は映画がよくわからない」黒澤明監督特集傑作一挙公開
【解説】(allcinema ONLINEより)
芥川龍之介の短編「藪の中」をもとに映像化。都にほど近い山中で、貴族の女性と供回りの侍が山賊に襲われた。そして侍は死亡、事件は検非違使によって吟味される事になった。だが山賊と貴族の女性の言い分は真っ向から対立する。検非違使は霊媒師の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得るが、その言葉もまた、二人の言い分とは異なっていた……。ヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、黒澤明の出世作。
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【解説】(allcinema ONLINEより)
やくざと元締めが対立するさびれた宿場町。そこへ一人の浪人者がやってくる。立ち寄った居酒屋のあるじに、早くこの町を出ていった方がいいと言われるが、その男は自分を用心棒として売り込み始める。やがて男をめぐって、二つの勢力は対立を深めていく……。ハメットの「血の収穫」を大胆に翻案、時代劇に西部劇の要素を取り込んだ娯楽活劇。後にマカロニウェスタン『荒野の用心棒』としてパクられた逸話はあまりにも有名である。桑畑三十郎が名前を変えて活躍する姉妹篇『椿三十郎』も製作されている。
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【解説】(allcinema ONLINEより)
エド・マクベインの原作を巨匠・黒澤明監督が映画化した傑作サスペンス。優秀な知能犯に刑事たちが挑む。ナショナル・シューズの権藤専務は、自分の息子と間違えられて運転手の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求される。苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して3千万円を用意する。無事子どもは取り戻したが、犯人は巧みに金を奪い逃走してしまい、権藤自身は会社を追われてしまう……。巧妙なプロットもさることながら、登場人物たちの心理描写が秀逸で人間ドラマとしての完成度も非常に高い。
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【解説】(allcinema ONLINEより)
巨匠・黒澤明監督が「デルス・ウザーラ」以来5年ぶり(日本映画としては「どですかでん」以来10年ぶり)に製作した、戦国スペクタクル巨編。武田信玄の影武者として生きた男の悲喜劇を荘厳にして絢爛な映像で描く。戦国時代。家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てる。男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられたのだった。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。製作費の高騰で計画が頓挫しかかったり、当初主役だった勝新太郎が監督との意見の相違から途中降板するなどの話題にも事欠かなかった。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
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※5/11にも同内容でのフィルマラが行なわれています。
私が始めて参加した(そして、サロンシネマ初体験の)フィルマラです。席の予約が遅かったので、座ったのは1番席(スクリーン最前列左端)でした。つまり、当時は日本映画フィルマラで客は満杯になったのですよ(黒澤のネームバリューもあるのでしょうけど)。インターミッションはジャンケン大会ではなくてイントロ当てクイズでした。黒澤映画に関連する映画のイントロを聞いて映画名を答える、というもので、第一問は20世紀FOXのサウンドロゴ。これに対して『スター・ウォーズ』とちゃんと答えた猛者がいたのが凄かったです。第二問は『荒野の七人』のテーマ。これは私が答えました。 …で、サロンのスタッフの方にコメントを求められて、「えー、皆さん、もっと日本映画を見ましょう!」と偉そうに答えたのは何というか…この夜がスクリーンで日本映画を始めて観ただったくせに…。でも、ちゃんとスクリーンで「面白い日本映画」を観ることができたのは今となっては貴重な経験なのかもしれない。(2006.2.10)