あれから一年

記念日の贈り物を買いにボーネルンドへ行って
ホームページで見て気に入ったミニドラムは店頭になくて
ディスプレイされていた布製積み木を君が握って遊ぶ様子を想像して
でもパッケージが薄汚れていたので却下して
さかなのかたちの木のシロフォンは素敵だけど財布の中身と相談して
小さくて虹色のかわいいシロフォンをあげることに決めて
付属のスティックで床とか壁を叩きまくらないように少しお祈りして
明らかに子供はいないであろう若い店員に対応してもらって
支払いを済ませて青い包装紙に赤のリボンを選んで
会員証をつくるために君の名前と誕生日を申込書に書き込んで
「ありがとうございました」を背中に受けて店のドアを開けたとき

こういうことをやるようになった自分が少しだけ感慨深くなった


どうもありがとう
こんなとうちゃんとかあちゃんを選んで生まれてきてくれて
病気も怪我もせず元気に大きくなってきてくれて


でも
シロフォンを力任せにぶったたくのは楽しそうだけど控えめにしてね