夜更かしライブ缶 筋肉少女帯 復活LIVE

ハードロック・ヘヴィメタルプログレッシブを中核としたサウンドに、大槻ケンヂサブカル的な歌詞世界を見事に融和、80年代バンドブームに一世を風靡したロックバンド“筋肉少女帯”。1998年から活動を凍結していたが、8年ぶりに再始動した。「THE・仲直り!復活!筋肉少女帯〜サーカス団パノラマ島へ帰る’06〜」と題された再結成ライブは、応募が殺到、復活への期待が高まった。
1982年に結成した“筋肉少女帯”は、88年アルバム『仏陀』でメジャー・デビュー。バンドブームの中、不条理かつ幻想的な詩世界と卓越した演奏が織り成す独自の世界観で、圧倒的な人気を誇るが、98年7月渋谷公会堂ライブで活動凍結。ボーカル大槻ケンヂの文系サブカル的パーソナリティと歌詞世界が、ロックリスナーだけではなく、多くのサブカル・オタク層に支持され、今も日本語ロックの世界で独特な立ち位置を形成している。
番組では、東京・中野サンプラザでの熱狂的な復活ライブの模様を、スペシャル・インタビューなどを交え、たっぷりと紹介する。(収録 2006年12月28日(木)・東京・中野サンプラザ
(NHKホームページ 番組案内より)

特撮は好きで通勤中にも聴き倒しているけど筋少のアルバムは『SIster Strawberry』まで。要するに橘高氏の様式美HRでもなくオーケンの不条理世界でもなくエディのピアノ(とNARASAKIのギターが織り成す高密度轟音アンサンブル)が好きな自分でも、一連の再結成の動きは気になっていますよ。
このライブも東京までぜひ行きたかった…までは行かないけど、”再結成”というイベントの空気をぜひ確かめてみたかった。
橘高氏が公式ブログでこんなコメントを。

再結成について、メンバーで話を進めていた頃、オレが筋少脱退後に始めたもう一つのバンドX.Y.Z.→Aのボーカリスト、二井原 実(LOUDNESS)に相談した事がありました。彼は、X.Y.Z.→A結成後、LOUDNESSをリユニオンしたという経緯を持つ、この件においてもオレにとって身近な大先輩でした。

「再結成とかしても、また暫くすれば、以前のように好ましくない状態になったりするんですかねぇ?」と、トラウマに対する不安を漏らしたオレに彼は、「そんな事ないよ、やってみれば解かるよ。それに、なによりもファンの人達の顔を見てごらん。あんなに幸せそうな顔を見れたら、オレ達ミュージシャンは本望だし、やらないのは罪だよ。」と諭してくれた。

そう言う意味ではライブの3曲目の「日本印度化計画」の、

  • 曲入り前の「(オーケン)日本をインドにー!?」「(客席)しーてしまえー!!」のコール&レスポンス
  • 曲中のソロ部分で、メロディが「学園天国」になって♪ヘーイヘイヘイヘーイヘーイのコール&レスポンス
  • 「おヌード頂戴!」でステージ上で着替えるオーケン
  • メンバー一人一人を紹介するオーケン、オーラスは橘高氏
  • そしてステージフロントで高速ギターソロを弾き倒す橘高氏

でバンド側の嬉しさとファン側の嬉しさが多少でも伝わってきたのでそれだけで満足です。

筋少はこの先もライブツアーあり、恐らく新作もありだと思うけどARBのようにはならないことを願う。
そして特撮も復活させてくれい。年イチでいいから。